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潰瘍性大腸炎(UC)とは?

潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患のひとつで、大腸の粘膜にただれや潰瘍ができ、腸の表面がすりむけることで、血便・粘血便・下痢や腹痛などが生じる病気です。さまざまな合併症が発現することがあるため、定期的な検査や治療が大切です。
厚生労働省から難病に指定されているため、命に関わる病気だと思われることもありますが、ただちに命に関わる病気ではなく、適切な治療により炎症などの症状を抑えてコントロールができれば、ほぼ健康な人と変わらない日常生活を送ることも可能です。

潰瘍性大腸炎(UC)の症状

  • 下痢や血便がある
  • 腹痛がおこる
  • 発熱がある
  • 貧血がおこる
  • 体重が減少した

潰瘍性大腸炎(UC)の治療方法

服薬による治療

5-ASA製剤や局所製剤などを用いて薬によって炎症を鎮める治療を行います。

点滴・注射による治療

生物学的製剤の点滴治療を行っています。

白血球除去療法

白血球除去療法(GCAP)とは、身体に悪影響を及ぼすと言われる活性化した白血球を装置を通して取り除き正常な血液を体内に戻して炎症を抑える治療法です。

活動期・寛解期の食事の注意点

活動期

大腸粘膜に炎症が生じて症状が強く現れる活動期の食事は、消化しやすく高タンパクの食事を意識しましょう。

<控えた方が良いもの>
・脂肪の多い食品や揚げ物など油が多いもの
・不溶性食物繊維
・香辛料などの刺激物
・コーヒー、アルコール類、炭酸飲料、冷えた飲料

当院では、管理栄養士による食事メニューの相談もお受けしています。お母様やご家族の方からご相談いただくことも多くあります。お気軽にご相談ください。

寛解期

症状が治まっている寛解期は厳しい食事制限は不要です。暴飲暴食を避け、バランスのとれた食事を心がけてください。

<控えた方が良いもの>
・香辛料などの刺激物
・アルコール類は適量
・カフェインを多く含むもの(薄いコーヒーは可)