肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍とは?
肛門周囲膿瘍は、肛門の近くに膿瘍をつくる病気です。原因としては痔瘻の他に皮膚疾患である化膿性アテロームや膿皮症が考えられます。
浅いところにできる膿瘍は痛み強く、深いところにできる膿瘍は腰に痛みが出る場合があります。
皮膚が破れて膿が自然に出たり、病院で皮膚を切開して膿を出したりすることで肛門周囲膿瘍は改善します。
肛門周囲膿瘍
の症状
- 肛門の周囲に痛みや腫れがある
- 発熱がある
- おしりから膿が出る
肛門周囲膿瘍の
治療方法
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飲み薬(抗菌薬)
もともと痛みが小さく、膿の量が少ない場合や自然に膿が出ている場合は飲み薬(抗菌薬)で経過を見ます。
自然に膿が出た場合、黄色で膿と分かることもありますが、血が混ざり、ただの出血と間違えてしまうこともあります。 -
切開して膿を出す
膿が自然に出ていないものは、皮膚を切開して膿を出す必要があります。
外来で局所麻酔下に行いますが、痛みが苦手な場合や膿の量が多い場合は入院で腰椎麻酔下に行うこともあります。
肛門周囲膿瘍
になる原因
細菌感染による化膿
痔瘻による肛門周囲膿瘍は、肛門管内の小さな穴(肛門腺)の細菌感染による、肛門周囲が化膿し膿がたまることが主な原因です。肛門腺付近に傷があったり体の抵抗力が弱っていたりしていると、感染しやすくなります。
下痢が続くと発症しやすいと言われていますが、下痢とは無関係に発症することもあり、原因はよく分かっていません。
この他に、皮膚の感染によって肛門近くに膿瘍をつくる化膿性アテロームや膿皮症と呼ばれる病気もあります。
繰り返さないためには原因となる病気を治療する必要があります。
肛門周囲膿瘍の
よくあるご質問
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肛門周囲膿瘍になる原因はなんですか?
下痢などによる肛門の中のくぼみから細菌が入ります。
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肛門周囲膿瘍は飲み薬で治りますか?
軽度の場合は、抗菌薬による治療もありますが、切開して膿を出すことがよいです。
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肛門周囲膿症は治療するまで痛みが続きますか?
痛みが続きます。また、発熱などの症状が出ることもあります。
膿がたまった状態が長期間続くとさらに悪化するので、早めの治療が望ましいです。
IBD(炎症性腸疾患)