外痔核は、いぼ痔の一つです。いぼ痔の中で、歯状線より内側にできた腫れを「内痔核」、外側にできた腫れを「外痔核」とできる場所によって区別しています。
内痔核の場合は痛みがなく排便時の出血や脱出といった症状がでますが、外痔核は外側にあるためご自身で腫れを触ることができ、痛みを伴うことが多いのが特徴です。
血豆(血栓性外痔核)は肛門周りの血流が悪くなり、血栓(血まめ)が溜まって腫れていぼ状になったものです。
突然発症することが多く、同じ姿勢を長時間続けたり、肛門に急激な負担がかかった時に起こることがあります。
血液の塊なので、時間とともに吸収され徐々に縮小し痛みも引いていきます。
外痔核になかには浮腫(むくみで起こるもの)もありますが。対処法は血栓性外痔核と同様です。
似た症状の病気として肛門周囲膿瘍がありますが治療法が異なります。専門医による診察をお勧めします。
患部に直接塗る外用薬(軟膏)と内服薬(錠剤や顆粒剤、舌下錠)があります。(市販薬も同様)
くすりで症状が落ち着くことがほとんどですが、いぼがなくなる自然治癒はなく、排便習慣や生活習慣の改善が再発を防ぐのに最も重要になります。
薬以外の治療法としては、
・お風呂に入る
・お酒、刺激物を避ける
・トイレで長く座らない
・強く力まない
などが挙げられます。
血栓性外痔核は血液の塊なので、小さくて症状の軽いものであれば、この様なセルフケアをすることで血栓がゆっくり吸収されてなくなります。
血の塊(血栓)を切って出すことは可能ですが、傷の痛みがでることがあります。
まずは一度診察させて頂きますので、詳しい治療法をご相談してください。
下記のコラムページで、「血栓性外痔核」についてイラスト付きで内痔核と比較しながら詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。