いぼ痔(内痔核)

いぼ痔(内痔核)

いぼ痔(内痔核)とは?

いぼ痔(内痔核)とは、便秘や下痢などで肛門に長期間負担がかかり血液の循環が悪くなることで、肛門の静脈叢がうっ血して腫れてしまった状態です。進行すると、出血したり、肛門の外に出てくることもあります。

歯状線より内側にできた腫れを「内痔核」、外側にできた腫れを「外痔核」とできる場所によって区別しています。通常、内痔核には痛みはなく排便時の出血や脱出といった症状がでます。一方、外痔核は痛みを伴うことが多く、ご自身で腫れを触れたりします。
内痔核でも嵌頓(かんとん)と呼ばれる状態になると、おしりが全体に腫れあがり動けないくらい痛くなることもあります。

いぼ痔(内痔核)
の症状

  • 肛門からいぼが出る
  • 痛みはないが排便時に出血がある
  • おしりが全体に腫れて痛い

いぼ痔(内痔核)の
治療方法

  • 薬での治療

    薬での治療

    患部に直接塗る外用薬(坐薬、注入軟膏)と内服薬(錠剤や顆粒剤、舌下錠)があります。(市販薬も同様)

    くすりで症状が落ち着くことがほとんどですが、いぼがなくなる自然治癒はなく、排便習慣や生活習慣の改善が再発を防ぐのに最も重要になります。
    くすりで治らない脱出や出血には手術が必要になることがあります。

  • 手術(注射療法)

    手術(注射療法)

    内痔核の手術治療には、注射療法(ALTA)、切除術があります。
    ALTA(ジオン注射)とは、痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる注射剤です。投与した部分が次第に小さくなり、元の位置に癒着・固定して、脱出が見られなくなります。通常1週間~1ヶ月ほどかかります。
    痔を硬くして治療することから、硬化療法手術と呼ばれています。

    日帰りで行う病院もありますが、当院では3日間の入院での治療を行なっています。
    妊娠・授乳中には原則手術はできません。適応に関しては診察時の所見によって異なりますので診察時にご相談ください。

  • 手術(切除術)

    手術(切除術)

    いぼ痔の奥の血管をしばって、いぼ痔を切除する方法です。 腰椎麻酔を行うため、手術中の痛みはありません。(稀に頭痛が起きますが後遺症は残りません)

    入院が必要となり、切除術では入院期間を2週間としています。妊娠・授乳中には原則手術はできません。
    適応に関しては診察時の所見によって異なりますので診察時にご相談ください。

いぼ痔になる原因

肛門の血液の循環の悪化が原因のひとつ

肛門には腸とおしりの皮膚との境に歯状線(しじょうせん)と呼ばれる部位があり、その周辺に血管が集まり静脈叢(じょうみゃくそう)をつくっています。

明らかな原因はわかっていませんが、排便時に強くいきんだり、長時間座りっぱなしなど、肛門に長期間負担をかけると、血液の循環が悪くなり、前述した静脈叢がうっ血し腫れてしまい、いぼ痔(内痔核)ができてしまうと言われています。
ほかにも、妊娠や出産、便秘や下痢、香辛料やお酒の過剰摂取、冷え性なども原因になります。年齢や性別の差や遺伝はないとされています。

当院ではおしりのケアとして十か条をアドバイスしていますので参考にしてください。